歯周組織と血管を守る食育・生活習慣指導と臨床栄養管理
歯科衛生士の方も是非勉強してください!!
武内歯科医院 院長(神奈川県綾瀬市)
横浜市立大学医学部 分子生体防御学 非常勤講師
日本大学歯学部衛生学講座兼任講師
鶴見大学歯学部探索歯学講座 非常勤講師
東京会場
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財団法人 国鉄労働会館
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【天王寺・難波駅から】
福岡市中央区天神4-6-7
092-771-1730
会員 | 9,000円(テキスト代含む) |
一般歯科医師 | 35,000円(テキスト代含む) |
一般衛生士 | 15,000円(テキスト代含む) |
一般に原因除去である歯周治療は、病気(マイナス)を通常の状態(ゼロ)に戻す治療と言えます。ここに、歯周組織を全身的視点からより健康に導いて行く内容を加味してはいかがでしょうか。
歯周組織(局所)がゼロからプラスに転じる過程は、実は全身の抗加齢や血管を守る生活習慣対策と一致していて、その効果が、美肌獲得や基礎代謝上昇などなど多義に亘って大いに期待できるのです。
現在、歯周病罹患者の推定人口は9,000万人とされ、大規模な数となっています。一方で、歯科診療所受診者数は、わずか130万人とされています。
軽度歯周病の受診がほとんど無い理由は、自覚症状が乏しいために、今後自分の身に降りかかる不幸なイベント(糖尿病、動脈硬化に代表される全身代謝性疾患と関連したリスク)を認識・イメージできないためと考えられます。
単に、そのために来院する機会を失っているのです。
臨床症状を伴わない歯周炎等をケアするならば、一日あたりの来院数は、単純計算では60倍、少なく見積もっても、一日15人診療している施設は、キャパシティを考慮して、80人程度を受け入れるべきであると考えられます。
さらにその診療業務の中に知識教育として、歯周病と血管疾患、代謝性疾患,咀嚼能力と血中の栄養状態、及び代謝性疾患と健康づくりに関する有益な医療情報教育を加えることも重要です。
歯科診療所の役割は、美しい歯並びの獲得、う蝕、歯周病の抑制、咀嚼機能の回復等に加え、「健康作りのために何をどのように食べるか」といった医学的な食育の知識の情報提供が加わって、さらに充実すると考えられます。
筆者らの診療所では、内科的歯周治療に加え生活習慣指導を実施しています。
歯周病対策と各種代謝性疾患と結びつく食速度・カロリー/栄養摂取などの生活習慣知識教育を合わせた綜合的な歯科医療体系を模索しています。
本講演では、
1)歯周病原性バイオフィルムの超短期的抑制法
2)歯科医療者が知っておきたい歯周病と糖尿病の関係の総まとめ
3)歯周病等の取り組みに抗加齢に関わる生活習慣改善プログラムの内容
4)リスク低減治療で受療率向上をはかる方略
を紹介します。歯科医療チームのスタッフ自身も科学的知識を習得して、美しく健康になってみませんか?