ステップアップ11のノウハウ
川原田 幸三 先生カワラダ歯科・口腔外科 院長 (三重県・津市)平成歯塾 塾長川原田 美千代 先生(有)ケイケイデンタルサービス 代表取締役諏訪 裕彦 先生諏訪歯科診療所 院長 (京都府)
~外科を敬遠していたら、これからの歯科医院経営は出来ない~
…企業秘密に属しますので、ビデオ撮影はご免下さい
a.100%奏効する下顎孔伝達麻酔法
b.術中に追加投与しないための浸潤麻酔法
(1)膿瘍切開
(2)顎関節脱臼整復術
(3)下唇粘液嚢胞摘出術
(4)小帯切除術
(5)上顎埋伏智歯抜歯
(6)正中過剰埋伏歯抜歯
(7)下顎小臼歯舌側転位歯抜歯
(8)骨隆起(下顎隆起・口蓋隆起)切除術
(順不同)
※是非揃えられたら良いと思われる外科器具を展示致します (昼食後説明)
東京都世田谷区太子堂1-7
03-3411-5123(学園本部総務部)
大阪市中央区谷町7-4-15
06-6762-5681
会員 | 9,000円(テキスト代含む) |
一般歯科医師 | 35,000円(テキスト代含む) |
一般衛生士 | 15,000円(テキスト代含む) |
『仕事はストレスが多く,しんどいものだ!』 とお感じになる時が,多々あるのではと思いますが,毎日の仕事は楽しくやりたいものです。
歯科医にとってのストレスの大きな原因は,患者さんが治療に満足されていないと感じる時です。例えば,智歯や残根等の難抜歯で,レントゲンを見て,これなら20分で大丈夫!と思っても,1時間以上掛かってアポイントに支障を来たす上に麻酔が切れて痛みを訴えられたり,彎曲した根尖が折れて抜歯窩に残ったり,出血が止まらなくなったり等々,予期せぬ事態が起こり,術者自身どう対処すれば良いか分からなくて,オロオロしてしまい,どーっとストレスが押し寄せます。勿論患者さんには苦痛と不安を感じさせますので,その分ストレスは倍増します。
反対に診療が終わった時に,患者さんから満足の笑顔を頂戴できれば,歯医者の仕事は楽しいものとなります。
患者さんが満足されないのは,治療が終わった時点で患者さん自身が,
(1)主訴が改善されていない,又は改善されるような見通しを持てない,
(2)術中に苦痛を感じたり,術後に痛みが残っていたりする ―ような場合であると思われます。
二つともに様々な状況が考えられますが,(2)に関しては,大部分外科処置に伴うものでありますから,歯科小外科の基礎を正しく理解し,基本的な手技を訓練することにより,患者さんの満足度は大きく改善され,仕事が楽しくなりそうです。
演者,臨床医40年の経験から分かったのは『歯科医には,臨床をする上で自信をつけて置かねばならないものが二つある』ということです。
先ず第一は,完全な無痛処置が行えること。局所麻酔(伝麻・浸麻)の後,術中に追加麻酔を行わないで施術を完了できることです。インプラントの導入をお考えならば,先ずは確実な局麻技術を身につけることが,ステップアップの近道であると言えます。第二は,歯がなくなった顎堤に“何でも食べられる総義歯”を装着できる腕を持つこと。インプラントに不適応はあっても,義歯には禁忌症はありません。義歯治療にも自信が持てたら,日常臨床がもっと楽しいものになります。
“外科”と“義歯”のテクニックのステップアップこそ仕事を楽しくするノウハウなのです。
今回は,その中でも“外科”とくに日常臨床で遭遇する機会の多い“歯科小外科テクニック”にフォーカスをあて,分かり易く解説いたします。