~ 患者さんの立場からの治療を考える ~
※ 本セミナー受講者は、鈴木設矢先生が主幹される「床矯正研究会」へ参加できる資格が得られます。
日本歯科大学歯学部講師
東京都中野区開業
歯は機能する器官です。口腔機能を使うことは咀嚼筋、表情筋を活性化することです。
床矯正と咀嚼訓練により、歯列だけではなく顔貌の育成もできます。
口腔機能が低下しているケースは口腔機能の回復訓練をしましょう。
床矯正治療の装置は歯を移動する動的装置と機能を抑制する装置があります。これらの装置を使用して上下の顎の不調和、口腔機能の不調和を解消した症例を紹介します。
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臨床医は歯科医療として、患者さんの『歯の痛みからの解放』『形態の修復』を日常治療処置として来ました。
さらに、臨床医は歯という治療の対象を、歯の「形態」からではなく歯の「機能」の立場で考える必要があります。
また、歯は食べ物を粉砕するための器官だけではありません。歯を使うことは子供達には顎骨の発育刺激にもなります。食べるためには咀嚼筋、表情筋、舌筋などの強調運動が必要です。歯を使うことは表情筋を活性化させることでもあります。臨床医は患者さんにいい顔を作ることも治療の一部です。
臨床医は患者さんの口腔を管理しています。管理をしている子どもに歯列不正が発症し、保護者から「歯並びはどうでしょうか」と尋ねられたときに、臨床医は「様子を見ましょう」と言う答えでいいのでしょうか。初期の癌患者さんに医師が「様子を見ましょう」と応えれば犯罪になります。初期の歯列不正のほとんどは前歯に発症をします。様子を見ていれば歯列不正の前歯を基準として側方歯群が萌出します。叢生、開口、前突という歯列不正は初期のうちに処置をすれば比較的に臨床医でも治療が可能です。
成人では抜歯を必要とする矯正治療もありますが、口腔は狭窄されます。口腔は歯だけが綺麗に並ぶだけでいいのでしょうか。臨床医は口蓋を中心に考えますが、顔面頭蓋の鼻腔からすれば口蓋は鼻腔底です。口腔は舌が稼動するための器官でもあります。無歯顎になっても障害者ではありません。舌がなくなれば障害者です。臨床医として、歯をできるだけ抜かずに床矯正治療により口腔機能を高める治療が必要と考えます。
このセミナーでは上記のこと等をふまえ、可撒式床矯正について解説します。