1968年 東京歯科大学卒業
1978年 スウェーデン政府留学生として
カロリンスカ大学留学
1979年 米国NIH招聘留学生として
ニューヨーク州立大
バッファロー校留学
1989年 東京歯科大学教授
2008年 平成帝京大学薬学部教授
現在千葉県立保健医療大学講師
野口英世記念会理事、7学会の名誉会員
2023年1月29日(日)
2:39:09
法人・個人会員 | 9,000円(税込9,900円)ご入会はこちら |
ウェブ会員 | 12,000円(税込13,200円)ご入会はこちら |
一般歯科医師 | 38,500円(税込35,000円) |
有史以来人類は、感染症と闘いながら生き残ってきたが、依然として得体の知れない病原体との遭遇から回避できない。変異するRNAウイルスに感染予防ワクチンの期待が高くないことが、備わっている自然免疫で立ち向かわなければならない。善玉菌腸内マイクロバイオームは、自然免疫の最大のサポーターである。一方、腸内悪玉菌と歯周病原細菌はディスバイオーシスをもたらして自然免疫機能の低下に繋がってしまう。
紀元前医聖ヒポクラテスは、歯周病が全身の健康破綻となっており、自ら開発したスケーラーで歯周治療によって健康が回復することを多くの弟子に説いていた。そして、アメリカ歯科医学研究所の初代所長でありアメリカ歯科医師会長であった、Weston PRICE博士は、口腔慢性感染症こそ健康破綻の元凶であることをハーバード大学医学部教授らとの学際的研究であきらかにした。また、100年前のスペインインフルエンザパンデミック時に口腔慢性感染症があったグループは、感染と重篤化が多かったことを示している。さらに、口腔清掃を中心にした口腔ケアは、呼吸器感染予防になることが示されている。
歯周病原細菌は、呼吸器感染症、循環障害、病巣感染、アルツハイマー病などの引き金になり重篤化をさせることが分子生物学、免疫学研究によって明らかにされwithコロナにおけるオーラルヘルスの重要性に関する最新情報を提供したい。