歯科・獣医セミナーの学際企画

No.269 小動物臨床で役立つくすりの話

小動物臨床で役立つくすりの話

〜先生その薬うちの子に効いてますか?に答える〜
くすりの効くしくみと起こりうる副作用

小動物臨床で役立つくすりの話

講師

折戸 謙介 先生

麻布大学獣医学部生理学第二研究室 教授

【略歴】
1990年 麻布大学獣医学科卒業
     日本ロシュ株式会社 研究員
1991年 東北大学医学部 大学院研究生
1994年 株式会社大塚製薬 研究員
2000年 麻布大学獣医学部 講師
2002年 株式会社ノベルテック(大学発ベンチャー)  取締役
2008年 東京農工大学 客員教授
2015年 北京農学院 客員教員
2013年 麻布大学獣医学部 教授(~現在)

プログラム

(1)くすりのハナシ

  • 薬物開発:オリジナルとジェネリックの“違い”
  • 薬の種類と形状: 錠剤、カプセル剤などの種類とその特徴、粉砕・開封の可否

(2)抗てんかん薬

  • フェノバルビタール、ゾニサミド、臭化カリウムを中心とした発作予防薬が効くしくみと副作用、相互作用

(3)合成副腎皮質ホルモン

  • ステロイドが効くしくみと副作用が出るしくみ

(4)催吐薬トラネキサム酸

  • 出血を予防するトラネキサム酸が催吐剤として利用できる理由と起こりうる副作用

(5)胃腸粘膜保護薬

  • ヒト医療とは異なっていた小動物臨床エビデンス

収録日

2023年11月23日(木・祝)

収録時間

4:27:56

ウェブ受講料

法人・個人会員9,000円(税込9,900円)ご入会はこちら
一般獣医師27,000円(税込29,700円)
※ 視聴期間:2025年1月1日〜2026年2月28日
※ テキストは付属しません
※ 配信開始日以降の申込者は、入金確認後1〜2営業日以内にご受講いただけます

 本セミナーを含むプレイバック受講すべてが見放題:年間パスポートはこちら

開催にあたって

 薬はそれぞれの特徴的な生理活性効果を発揮して動物の回復を促します。神経伝達に影響を及ぼすものやある種のホルモンと同様の作用を有するもの、胃腸粘膜にはたらきかけてその炎症を予防したり鎮めたりするものなどさまざまです。
 本講座では、「錠剤やカプセルを粉砕・開封して投与しているけど良いのかな?」「経口投与薬はちゃんと胃に到達している?」「犬や猫って人と違って毎日同じものを食べているけど、人と違った薬の食べ合わせがあるのかな?」など、薬を活用するときの疑問について、臨床薬理学的側面から解説します。
また、抗てんかん薬や合成副腎皮質ホルモン、催吐薬トラネキサム酸は、獣医療独自の診療で利用されてきた薬物です。これらの薬の効果と起こりうる副作用について解説します。ヒト医療では多くの胃腸粘膜保護薬が活用されています。代表的な薬物の効くしくみを紹介するとともに、獣医療において効果が認められているものと有用でないとされているものについて解説します。
くすりの理解を深めることで、病気や治療の理解を広げるきっかけになり、オーナーへ説明する際の引き出しを増やしていただければと思っています。

※講師の所属は開催日時点のものです。