~検査・診断および動画による開腹手術のテクニック~
まこと動物病院 院長
東京都小平市 開業
06-6443-5321
【大阪駅・新大阪駅から】
【天王寺・難波駅から】
一般:19,000円(テキスト代含む)
会員: 8,000円(テキスト代含む)
※昼食は各自にてお願い致します。
小鳥と一言に云うが哺乳類と同義語の鳥類を一纏めにして臨床では扱っている。しかし、鳥類であり、その中には肉食の猛禽類から雑食、草食性の品種まで食性だけをとっても多様です。
しかし、獣医学書では、家禽の解剖・生理が鳥類の特徴として述べられています。しかし、これは哺乳類の特徴を示すモデルとしてホルスタインを使っているようなもので、臨床家にとって必ずしも良い手引きになるとは言えません(家禽の代表白色レグホンは卵を産むお化け、ホルスタインはおっぱいのお化け)。
ただし、エキゾチックのカテゴリーに入るうさぎや齧歯類などよりは“Avian”から始まる原書もたくさんでています。
しかし、これら欧米の著書の内容の最も多く記載されているのは、猛禽類であり、ついで鴨類で全体の70~80%を占めています。その後に、ようやくインコ類の記載があるのですが、そのほとんどは300~500gサイズの大型インコであり、オカメインコ、セキセイインコ、ボタンインコなどの記載はわずかに出てくる程度です。これは、経済の原則通り、研究費がどこから出るかによるようです。猛禽類は鷹狩りをよく行うアラブの王様から、鴨類は繁殖し放鳥した鴨を狩猟するアメリカの猟銃メーカーからの資金で研究が進んでいるためです。
こららの著者を参考にするには、それらのことをふまえ、どの種についての記載か、実際に来院する症例に流用して良い内容かどうかを読み取らなければなりません。
そのため、小鳥の臨床は携わっている臨床家の経験と思いこみの部分が多い分野と云わざるをえません。
今回の内容も多分にその傾向があることは否めませんが、鳥類の解剖・生理、手術の適応、診断、前処置、麻酔、術後処置およびセキセイインコの開腹手術の術式(動画)における、私の“思いこみ、こだわり”をお話したいと考えております。