~オピオイド、NSAIDs、局所麻酔薬を駆使して痛みのない診療を目指そう~
東京大学大学院農学生命科学研究科
獣医外科学教室准教授
質疑応答
東京都世田谷区太子堂1-7
03-3411-5123(学園本部総務部)
豊中市新千里東町1丁目4番5号
06-6873-2010(代表)
会員: 9,000円(テキスト代含む)
一般:19,000円(テキスト代含む)
※昼食は各自にてお願い致します。
痛みは、生体を防御するためになくてはならない非常に重要な感覚である。しかし、一旦痛みが生じた後、これが持続することは、生体にとって有害であることが少なくない。例えば術後の痛み、あるいは癌性の痛みなどは、大いなる苦痛を伴うにもかかわらず、もはや防御機構として役割は小さく、逆に生体に様々な面から悪影響をおよぼす。
また関節疾患などで見られる慢性疼痛は、激しい痛みではないが、長期間持続することによって、動物の生活の質を低下させ、時には家族の一員として楽しく過ごすことを難しくさせてしまうこともある。物言えぬ動物の痛みを十分理解し、それを少しでも小さくしようとすることは、我々獣医師や動物看護師あるいは獣医療に携わるすべての人たちの責務ともいえる。
今回のセミナーでは、痛みが生じるメカニズムを理解し、さらにその評価法を知ること、さらにオピオイド、NSAIDs、局所麻酔薬などの各種鎮痛薬の特性と使用上の注意点あるいはその投与法を学ぶことで、日々の診療で遭遇する動物を痛みから解放することを目指す。