~基礎知識を把握し、薬剤効果を最大限に引き出すためのコツ~
米国獣医内科学専門医(腫瘍学)
日本小動物がんセンター センター長
日本獣医生命科学大学非常勤講師
総論化学療法の五大原則
原則1. リンパ腫の化学療法では完全寛解が目標
原則2. 副作用を恐れ投与前から薬剤を減量してはいけない
原則3. 多剤耐性を常に意識しながら化学療法剤を投与せよ
原則4. 化学療法剤の計算量は投与量である
原則5. 犬と猫の薬用量や適応の違いに十分に気をつけよ各論ドキソルビシン
サイクロフォスファマイド
ビンクリスチン・ビンブラスチン
カルボプラチン・シスプラチン
L-アスパラギナーゼ
東京都新宿区南元町4番地
03‐3353‐4311(代表)
大阪市中央区中寺1丁目1番54号
06-6762-9471(受付)
会員: 9,000円(テキスト代含む)
一般:19,000円(テキスト代含む)
※昼食は各自にてお願い致します。
極端な例え方でお叱りを受けるかも知れないが、化学療法は効けば薬、効かねば毒である。化学療法剤の適応や使用法を誤ると、個体の寿命を逆に縮めてしまうことすらある。そのため、化学療法剤の投与法には厳密なガイドラインが存在する。化学療法剤を安全に使用するためには、まず薬剤強度の概念や副作用のモニタリング法など、化学療法に関する総論的な基礎知識が欠かせない。その上で、各種薬剤の作用機序、代謝、排泄、適応、禁忌、固有の副作用を学び、初めて化学療法を使用する準備が整う。
本講義では、化学療法剤の使用経験が浅い獣医師には全般的な基礎知識を、化学療法の経験が豊富な獣医師には、化学療法剤の効果を最大限に引き出すためのコツ(TIPS)をじっくりと解説したいと思う。