麻布大学附属動物病院 小動物診療部長・准教授
東京都港区芝5丁目26番30号 専売ビル8F
03-3798-4186
大阪市中央区谷町7-4-15
06-6762-5681
会員獣医師: 9,000円(テキスト代含む)
一般獣医師: 25,000円(テキスト代含む)
※昼食は各自にてお願い致します。
これまで平成13年、15年、18年と三度にわたり小動物臨床の現場で常に遭遇する疾患や病態に対する外科的治療を講演させていただいた。
初回の講演からすでに8年が経過し、その間に何か手術方法が新しく進歩したかというと、生体に侵襲の少ない方法で外科的処置を行うインターベンションなどが発展しているが、対象は特殊な疾患に限られている。一般臨床においては様々な形で外科的対応が迫られる疾患に多く遭遇する。このような場合に重要なのは特殊な器具や機械、近視眼的な専門知識ではなく、疾患や病態をグローバルに把握し、まず何をすべきか判断する能力と基本的な外科的知識である。この外科的知識に関して重要なことは解剖学的、生理学的に基づいた本当に基本的な切開法、剥離法、切除方法、吻合方法などの手技であり、術後管理である。
今回の講演項目については前回と同様ではあるが、これまで20年以上外科手術を行っている中で同じ疾患でも一例一例の病態は異なり、どれをとっても同じ疾患はなく、また予後に関してもそれぞれ異なり、なかには思いもしなかったような合併症を起こす症例もあったのは事実である。
そこで4度目の一般外科のセミナーとなるが、今回の講演ではこれまで以上に日常的に遭遇し、対処しなければならない疾患を選び、ほんとうに手術に必要なものは何か!簡単そうな手術においても落とし穴に陥らないよう、小動物外科手術に必要な基礎知識、基礎技術はもちろんのこと術前、術後の重要性を再認識していただくとともに、失敗例や実症例のビデオを用いてゆっくり解説したいと思う。