歯科・獣医セミナーの学際企画

No.MS28 基礎を実践で学ぶ!新鮮なマウス組織を用いた血液塗抹・細胞診の標本作製と基本的な見方

~新鮮な組織を用いて標本作製をマスターし、明日からの臨床に生かす~

講師

盆子原 誠 先生

日本獣医生命科学大学・講師

インストラクター  数名

定員

各会場とも 40名(組)

※看護師のみの参加は出来ません。

※参加希望の方はお早めにお申し込みください。定員に達し次第、締切となります。

※両会場ともに、参加申込者には会場案内図をご送付致します。

※実習で学んだことを実践で活かすためには、看護師のサポートが肝要です。
是非とも看護師同伴でのご受講をおすすめします。

※大阪開催においては、交通費・動物搬送等、諸経費増加の事情により受講料が異なります。予めご了承ください。

※昼食は各自にてお願い致します。

※参加者には実習において使用する持参品リストをご送付致します。

プログラム

実習のポイント

  • 形態評価の苦手意識を克服するための基本講座
  • 犬の血液を使って血液塗抹標本の作製方法を習得
  • 細胞形態が維持される新鮮マウス材料を使って細胞診標本作製の練習
  • 作製した標本の細胞形態を確認しながら、力の加減やガラスの引き方などを習得
  • 犬・猫の基本的な血液疾患・腫瘍性疾患の標本を顕微鏡で観察し、診断の進め方を習得
10:00~16:00 (途中、休憩含む)
  1. 標本作製の解説
  2. 【実習】血液塗抹標本作製の練習
  3. 【実習】細胞診標本(針吸引・スタンプ等)作製の練習
  4. 血液塗抹・細胞診標本の評価の進め方についての解説
  5. 顕微鏡を用いた犬猫の血液塗抹標本・細胞診標本の観察
  6.  顕微鏡カメラを用いた標本の投影と診断の進め方の解説

質疑応答

開催日時・会場

東京会場

平成23年1月23日(日) 10:00~16:00

専売ビルホール

(東京都港区)

受講料(税別)

  • 会員獣医師のみ : 29,000 円+実習費4,000 円
  • 会員獣医師+看護師1名 : 36,000 円+実習費4,000 円
  • 一般獣医師のみ : 45,000 円+実習費4,000 円
  • 一般獣医師+看護師1名 : 52,000 円+実習費4,000 円

大阪会場

平成23年1月9日(日)10:00~16:00

エコーペットビジネス総合学院

(兵庫県尼崎市)

受講料(税別)

  • 会員獣医師のみ : 32,000 円+実習費4,000 円
  • 会員獣医師+看護師1名 : 39,000 円+実習費4,000 円
  • 一般獣医師のみ : 48,000 円+実習費4,000 円
  • 一般獣医師+看護師1名 : 55,000 円+実習費4,000 円

開催にあたって

血液塗抹標本の評価や細胞診は小動物の診療においてきわめて大切な検査手法です。しかしながら、「形態評価は苦手!」と思っている先生方は結構多いのではないでしょうか?

実は、そもそも評価に値する標本が作れておらず、それゆえどんなに見ても解らないままになってしまい、その結果として「形態評価は苦手」と思い込んでしまっていることが多いのではないかと思います。血液塗抹標本の評価や細胞診を行うにあたり、最も大切なことは「きれいな標本を作ってきれいに染色すること」です。これらの検査は質の高い標本が用意されてこそ意味のある検査であり、質の悪い標本では検査の価値がないどころか、場合によっては誤診につながってしまうことすらあります。

そこで、本講習会では美しい血液塗抹・細胞診の標本の作製方法を習得して頂くことを一つの目的としました。細胞診標本の作製では、細胞が壊れることや標本が血液で希釈されてしまうことが最も多く見られる失敗です。そこで今回、細胞診の練習用には新鮮なマウス材料を用意しました。生きた組織を使って針吸引標本やスタンプ標本を作製して頂き、自分で作製した標本の細胞形態が美しく維持されているかを自分の目で確認しながら練習してもらいます。

これにより、力の加え加減やガラスの引き方など細胞診標本の作製に必要なコツを完全にマスターしてもらいます。その後、こちらで用意した比較的簡単な犬および猫の血液疾患や腫瘍性疾患の標本を顕微鏡で観察して頂き、診断の基本的な進め方を身につけて頂きます。

今回は日常診療における検査技術・診断法の基礎編として、明日からの診療に役立てていただける実践的な内容となっておりますので、この機会に是非ご参加ください。

※講師の所属は開催日時点のものです。