~その処方で本当にいいんですか?~
東京大学動物医療センター 准教授
質疑応答
東京都港区芝5丁目26番30号 専売ビル8F
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会員獣医師: 9,000円 (テキスト代含む)
一般獣医師: 25,000円 (テキスト代含む)
※昼食は各自にてお願い致します。
※参加取り消しの場合は、開催1週間前までにご連絡いただければ受講料から手数料10%を引いてご返金致します。(上記以外のご返金はできません。代理出席は可。但し、個人会員の代理出席者が一般の場合は差額を申し受けます)
消化器疾患治療薬については、知らず知らずの間に多くの常備薬を抱えていることが多いと思うが、実際にはその使い分けはなんとなく行われていることが多い。肝臓に対する薬は逆に非常に少ないし、膵臓に対する薬に至ってはほとんど皆無に等しいが、これらもあまり根拠なく薬剤が使用されていることが多いのが現状である。こういった薬物療法はもちろん、しっかりとした診断をつけた上で行うべきなのは言うまでもないが、消化器・肝臓・膵臓疾患に関しては確定診断が困難なことも少なくないため、それぞれの病院で独自の対症療法が行われていることが多い。
ある特定の薬を処方する際に、自問自答すべき項目としては、(1)処方する根拠は何か?(どういう病態に対してその薬を処方するのか) (2)犬猫対する効果や用法・用量に関してエビデンスはあるのか? (3)その薬で悪化する可能性はないのか? (4)効果をどのように判断するのか? などがあり、「なんとなく」処方するのではなく、できる限りこれらの項目について確認をすべきである。またこのような項目について自問自答することで、薬を投与しようとしている患者に対してどんな検査が足りないのかが見えてくることもある。
今回の講演では消化器・肝臓・膵臓に関連する代表的な薬剤および療法食をピックアップし、症例を交えながら上記の項目について理解を深め、日常診療に役立てていただきたいと思います。