歯科・獣医セミナーの学際企画

No.GS142 原因から探る犬の角結膜疾患へのアプローチ

原因から探る犬の角結膜疾患へのアプローチ

~眼表面全体の異常から考える診断と治療法~

講師

小野 啓 先生

パル動物病院 勤務(静岡県裾野市)
獣医眼科カンファランス、日本臨床獣医学フォーラム、比較眼科学会に所属。
日本臨床獣医学フォーラム年次大会など多数講演。

プログラム

10:00~16:00 (途中、休憩・昼休みを含む)

  1. 結膜、角膜疾患の概説
    1)結膜・角膜、眼瞼の解剖
    2)結膜・角膜疾患の診断法
  2. 結膜疾患
    1)類皮腫、結膜炎、新生物
  3. 涙器疾患
    1)涙液排泄系疾患
    2)涙液分泌疾患
  4. 角膜疾患
    1)炎症性角膜疾患
    2)非炎症性角膜疾患

質疑応答

開催日時・会場

東京会場

平成23年11月6日(日)10:00~16:00

東医健保会館

東京都新宿区南元町4

03‐3353‐4311(代表)

  • JR総武線信濃町駅下車徒歩4分

大阪会場

平成23年12月4日(日)10:00~16:00

エコーペットビジネス総合学院

兵庫県尼崎市長洲西通1-3-23

06-6483-4371

  • JR尼崎駅下車 徒歩1分

福岡会場

平成23年11月13日(日)10:00~16:00

天神クリスタルビル

福岡県福岡市中央区天神4-6-7

092-771-1730(代)

  • 福岡市営地下鉄 天神駅 東1a・東1b 出口より 徒歩4分
  • 西日本鉄道 西鉄福岡(天神)駅北口より 徒歩7分

受講料

会員獣医師:   9,000円 (テキスト代含む)
一般獣医師: 25,000円 (テキスト代含む)

※昼食は各自にてお願い致します。

※参加取り消しの場合は、開催1週間前までにご連絡いただければ受講料から手数料10%を引いてご返金致します。(上記以外のご返金はできません。代理出席は可。但し、個人会員の代理出席者が一般の場合は差額を申し受けます)

開催にあたって

犬の角結膜疾患は、日常の眼科診療で多くみられる疾患です。その臨床症状は、眼脂、羞明、充血、角膜の濁り等、眼内に比べ検出しやすい異常所見を呈しますが、それらの臨床所見は同一であるため、同じ治療法を試みても予後が異なることがよくあります。これは疾患の原因が異なるからです。角結膜疾患の原因には多くの疾患が鑑別診断としてあげられ、それぞれの治療法も異なります。また、必ずしも角膜、結膜の異常が疾患の原因ではないのです。

角膜、結膜は、眼瞼、涙とともに眼表面として同一の組織としてみなされます。これは、瞬目により涙が分泌され、涙膜が角膜表面に形成されて、眼球の恒常性を保っているからです。どれか一つでも異常があると涙膜の形成異常となり、眼のバリア機能が破綻し、疾患へと移行します。したがって、角結膜疾患は、眼瞼や涙など眼表面全体の異常を考えなくてはなりません。今回の講演では、犬の角結膜疾患に対する考え方と診断方法、および治療法について講義をいたします。

※講師の所属は開催日時点のものです。