日本獣医生命科学大学 臨床獣医学部門 治療学分野Ⅰ 講師
10:00~16:00(途中、休憩・昼休みを含む)
1.病態から考える慢性腎臓病
①そもそも慢性腎臓病とは何か
②糸球体疾患と尿細管間質性疾患
③慢性腎臓病を進行させる「最終共通経路」
2.慢性腎臓病の診断
①腎機能の評価
②尿検査の重要性
③画像検査での腎構造の表か
④合併症の診断
3.慢性腎臓病の病態に合わせた治療
①高リン血症に対する治療選択
②蛋白尿の治療
③尿毒症への対応
④輸液療法
⑤高血圧・貧血の治療
⑥末期腎不全患者のケア
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猫の慢性腎臓病は、非常に一般的な疾患です。日常的に診療をしている先生方で診たことないという方はいらっしゃらないでしょう。しかし、猫の慢性腎臓病は原因が明確でなく、根治できない疾患であり、治療が長期に及ぶという面から検査、治療を漫然と行ってしまっていることも多いのではないでしょうか。「BUNとCreを測定しておけば腎臓病が評価できる」、「とりあえず療法食とACE阻害薬を処方する」、「BUNが上昇したから皮下補液をする」といったことをよく耳にします。実際には、慢性腎臓病は複雑な疾患であり、最終的には多臓器に影響を及ぼします。高齢の猫で多く認められる疾患であるために、腎臓病単体だけでなく、腫瘍や心疾患といった他疾患に併発し、その治療を妨げることも少なくありません。慢性腎臓病を十分に理解し、適切な治療を選択することは患者の予後、QOLの維持に有用です。今回のセミナーで先生方が普段から感じている疑問や悩みが少しでも解決できれば幸いです。
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